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No2の役割と心得

1.No.2が良いと伸びるわけ

スポーツのチームで考えてみましょう。
この本では、強いチームをこのように分析しています。

①的確な目標を立て、現有戦力に相応しい作戦を立てることができる。
②トップがたてた目標や作戦をチームに浸透させ、そこへメンバー全員の気持ちを誘導して一つにまとめあげる。
③各選手が、作戦を確実に実行できる技能を身につけ、充実した気力で試合に臨める。



以上の3つの要素のうち、①はトップの人が行うもの。
③は、いわゆる「現場」の仕事ですね。
そしてナンバー2の人は、①と③をつなぐ②の役割を担うことになります。

つまりナンバー2の人は、トップの人と現場の人を繋ぐ「かなめ」なのです。
組織・会社におけるマネジメントの基本である、「トップ→ミドル→ロアー」の流れの中で、重要な地位を占めているのです。

トップダウンにせよボトムアップにせよ、このミドルマネジメントがしっかりしているか否かで、組織・会社の成長は決まってしまうのです。



2.どういうNo.2かいいのか

上でも触れましたが、ナンバー2の仕事はずばり「ミドルマネージャーの総元締」です。

ドルマネージャーには

①トップの指示を下に伝え、隅々まで周知徹底させる
②現場の動きを絶えずチェックし、結果を上に報告する

という2つの役目があります。


ナンバー1の人は組織・会社全体としての進む先・目標を考えなければいけません。
なので組織・会社内をうまく回す役割が、必要でありとても大切であると言えます。
そしてそれを的確に行えるのが、「いいナンバー2」です。

頭脳はもちろん、腕や足などの末端にまで円滑な流れを生み出す…
ナンバー2は、組織の心臓のようなものですね。



3.どうしたら良いNo.2になれるか

「ナンバー2の心得」というものがあります。
それは

①トップの考え方を徹底的に理解せよ
②「自分の美学」を捨てよ
③ナンバー1に心底惚れよ
④どうしても惚れられなければ、尊敬せよ。尊敬できなければ、せめて好きになれ。好きになることもできなければ、仕方ないから形だけでもナンバー1を立てろ。
⑤愚直であれ。とことん愚直であれ。
⑥大いなるイエスマンであれ。
⑦トップにヒントを与えて、積極的に助ける黒子になれ。

以上の7つです。

これら全てに共通するのは「あくまでも組織の利益を考える」ということです。
ナンバー2として組織をうまく回すには、自分が目立ちたい・自分の意見を通したい・自分の手柄が欲しい…など「自分」を主張してはいけません。
自分を捨てることが必要です。

なので①トップの基本的な考えかたを知っておく必要があるし、②そこに自分の美学を差し込んではいけません。
④どんなことがあってもトップをバカにするようなことがあってはいけません。⑦ときには根回しを十分にしておいて、手柄のみをトップに与えることも必要となります。


*     *     *



上でも挙げたとおり、ナンバー2というのは決して華やかな役とは言えません。
自己犠牲能力が高い人、「縁の下の力持ち」が苦でない人でないと務まらない、大変な仕事です。

しかし組織・会社には間違いなく必要な役割で、場合によってはトップよりも重要なポジションであるとも言えます。

最後に重要なことを。
この「ナンバー2」というのは、(上手くいくかは別として)誰でもなれるものです。
「トップ=社長」「ナンバー2=副社長」ではありません。
ナンバー2は、「トップが2番目に信頼している人」でもいいのです。

また大きい組織のナンバー2は無理でも、その中のもう少し小さい単位…部署などのナンバー2として振る舞うんでもいいんです。
もちろん会社だけでなく、家族関係や趣味のグループにも応用することができます。